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また脳転移

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抗がん剤の副作用で、両足にできた血栓が肺に飛んで、肺栓塞症になったパパさん。18日間の入院を経て、血栓の方はだいぶ小さくなり、体内へ送られる酸素量も正常値になりました。

そうは言っても、また新たに血栓が肺に飛ぶ可能性もあるため、手放しで安心はできません。

1~2週間おきに定期通院で、画像検査をします。

ある日の診察。

「血栓の方はだいぶ小さくなってますね。半年くらい脳のMRIを撮っていないので、脳の方も撮ってみましょう」

先生の提案どおり脳のMRIを撮ることになりました。

命に関係する肺栓塞症のことで、癌のことを忘れていましたが、パパさんの元来の病名は肺癌です。半年前には、脳転移が見つかり、放射線治療したばかりでした。

病院の寝間着に着替えると、MRIの説明を聞いて撮影に入ります。

撮影している時間は20分ほどですが、待ち時間がこれまた長いのです。

病院にへ行く日は、いつもそうなのですが、午前中の予約でも1日がかり。夕方6時過ぎてしまうこともありました。

MRI画像

MRIを撮って、数日後にその結果を聞きに病院へ行きました。

診察室に入ると、先生はじっと画像を見つめ、視線を画像から離さないまま、こう言いました。

「また、新たにできていますね。。。」

が~~~~~~~~~~~~~~~~~ん!!!!!

ショックでした。

1か所放射線治療しても、また次から次へ新たに出てくるのではないか?という恐怖が蘇ってきました。

先生の話だと、左側頭葉に新しい転移癌が1か所。

それから以前放射線治療した脳幹部に浮腫がみられると言うのです。

放射線治療は、一度放射線を当てた場所には再度当てることはできないと言われています。

脳幹部は過去に放射線治療をしています。もう、同じところには放射線は当てられないということになります。

もし、脳幹部の浮腫が新たな転移癌なら、どうなるんだろう。。。

「もし、脳幹部の浮腫が転移癌だとしたら。。。な、なにか他に方法はないのでしょうか?」

私が絶望半分、期待半分入り混じったような口調で聞くと

「そうなんですよ。キートルーダーのような抗がん剤は脳にはなかなか効きにくいし、また間質性肺炎のような重篤な副作用が出る可能性もある。脳外科の先生にも聞いてみたけど、場所が場所だけに手術もできない。もし、脳幹の浮腫が転移癌なら、もう打つ手がありません。。。」

私もパパさんも主治医の言葉に返す言葉がでてきませんでした。

さらに先生は続けます。

「今、このタイミングで話すかどうか迷いましたが、お伝えしておきます。もし、脳幹部の浮腫が転移癌だったら、どんどん大きくなってきます。そうなると、呼吸中枢が圧迫されて、急に呼吸が止まることも考えられます。今は元気そうに見えていますが、突然くるので。。そうなったとき、延命治療をどうするか考えておいた方が良いと思います。」

先生の言葉に呆然となりました。

「万が一呼吸が止まった場合、、、救急車を呼ぶでしょ?救急隊は通常、呼吸が止まっても何とか再生させようとします。それが任務ですから。仮に呼吸が戻って命が助かったとしても、一生人工呼吸器を付けた状態になります。癌は治りませんから。。助けたとしても、その後、本人もご家族も辛い思いをすることになるでしょう。。。」

「。。。」

絶望的な気持ちでした。

もう回復の見込みがない?

延命治療しない方がよい?

いつ呼吸が止まるかわからない?

打つ手がない。。。

どうしたらよいのでしょう。

その後の会話は覚えていませんが、パパさんが落ち込まないように、「まだ脳幹部の浮腫が転移癌だと決まったわけじゃないからね」と言うのがやっとでした。

落ち着かない日々

それからは落ち着かない日々が続きました。

いつ、呼吸が止まるかわからないのですから。。。

朝、起きるとパパさんの顔を覗き込みます。

スースーという小さな寝息を確認すると(生きている!呼吸している!)と、ほっとする毎日でした。

脳外科の専門医の診察を1週間後に入れてもらいました。

脳外科の先生が何とおっしゃるかわかりませんでしたが、脳幹部の浮腫が転移癌であったなら、もう人間の力ではどうにもなりません。

もし、急に呼吸が止まったら、パパさんは延命治療はしなくて良いと言います。外でそれが起きたときのことを考えて、カードを作りました。

そのカードには、名前、年、住所、連絡先、搬送して欲しい病院名、それから「延命治療不要です」と少し崩れた字で書いてありました。

昨日までずっと一緒に暮らしていた人が急にいなくなるってどんな気持ちだろう。。そうなる可能性が極めて高い。。。

私の心拍数は高くなり、それと同時にさまざまなことが頭の中を巡ります。残された娘のこと、これからの教育、生活のこと。すぐに直面するであろうことがぐるぐる回って離れません。

ダメダメ。ネガティブに考えては。

まだ、転移癌と決まったわけじゃないんだから。

脳外科専門医の診断

そして1週間が経ちました。

脳外科の中でも、悪性腫瘍専門の先生の診察です。

診察室に入ると、細身で、思ったより若く活力あふれた雰囲気の先生が座っていました。

先生は、MRIの画像をいろいろな角度から見ながらパパさんに言葉をかけました。

「最近、顔がひきつるとか、話にくいとか、何か気になる症状はありますか?」

「いえ、、特にはありません」

先生は、私たちの方へ画像を向けると

「この画像が一カ月前のもの。そして、こちらが今日撮った画像。見比べると、全く変わっていません。悪性の進行癌なら、進行が早くてもっと大きくなっているはず。そして、脳幹部なら、生きていく上で大切な様々な機能が集まっている場所だから、何らかの自覚症状が出ているはず。それがないということは、悪性の進行癌ではなさそうです」

そして、もし、悪性か浮腫か正確に知りたいのであれば、日本で唯一、それを調べることのできる別の病院で検査してもらうこともできるが、それをするほどの緊急性はないだろうと説明されました。

良かったぁ!

最悪の事態ではなかった。

「でも、僕は慎重派なので、これから二ヶ月に一度、定期的に脳のMRI検査をして動きをみていきますよ。いいですね?」

「はい。先生。よろしくお願いします」

私たちは、先生に挨拶すると安堵の気持ちで病室を出ました。

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